東京クラシックス読書会

東京・半蔵門で、文学作品を味わう読書会です

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レポート:11/16(金)コンスタン『アドルフ』

2012年11月16日(金)19:00~21:00 自由読書「アドルフ」
■課題本:コンスタン「アドルフ」(岩波文庫ほか)
■参加者:4名(司会をのぞく)
■担当司会:天気読み

■内容としては・・・

まず会の冒頭で今回の作品のテーマソング・中島みゆき「たかが愛」の動画を視聴。その後は以下の議題に沿って進行しました。

①果たしてエレノールはアドルフを本当に「愛して」いたのか?

→アドルフとの恋愛はエレノールにとって自尊心を保つための手段であった、あるいは恋に恋していたがゆえに、エレノールの恋の相手はアドルフでなくてもよかったのでは。

②アドルフがエレノールの存在を煩わしく思いながらも、自ら彼女を切り捨てられなかったのは何故か。

→父親から刷り込まれた価値観とアドルフ自身の情や打算とのせめぎ合い。エレノールとの関係性以上にアドルフが積極的な意義を見出せる具体的な対象がなかなか見つからなかったせいなのでは。

③エレノールとの出会いと死別とがなければ、アドルフは自ら期待し、周囲から望まれていたような実のある人生を歩むことができたのか。

→エレノールとの恋愛を通じて、ひとつ人生経験を積んだのではという意見。はたまた、「性格は変えられない」という作者のメッセージからも分かるように、エレノールとの関係性においてはアドルフの本質が露見したにすぎず、彼女との恋がなかったとしても、彼は自分自身の性格という檻の中で生きていくしかなかったのでは、という意見。

■全体の雰囲気
今回もまた新しい参加者の方をお迎えし、さまざまな角度から切り取った「アドルフ」の感想をみなさんと話しあうことができました。
恋愛小説、ということで参加陣の個人的な恋愛哲学も伺いつつ、主人公へのダメ出し、共感、成熟した大人の意見、などなど、たくさんの意見が飛び交い、非常に刺激的な夜でした。
会の終了後もお話が尽きないまま、アフタートークタイムへ。
映画談義から占星術、昨年の震災当時を振り返ったりと、濃密なひとときを過ごさせていただきました。
お忙しい中ご参加くださった皆様ありがとうございました。

(天気読み)

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