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レポート:2/13(水)鴨長明『方丈記』

鴨長明

2013年2月13日(水)19:30~21:00 「ジパング探訪シリーズ」(1)
■課題本:鴨長明『方丈記』(角川ソフィア文庫ほか)
■参加者:5名(司会・JONYさんをのぞく)
■担当司会:天気読み

■内容としては・・・

まずは『方丈記』と作者である鴨長明に対してのイメージ、作品を古文で読んでみての感想、全体の中で印象に残った部分などを順番にみなさんに伺いました。
そのあとは事前にお知らせしたお題をはなれ、以下のような話題でさまざまな意見が飛び交いました。

・作品と年表から読み解く、長明の人物像。
・文学作品『方丈記』の洗練と普遍性はどこからくるのか。
・定家や西行と比較した歌人としての鴨長明。
・方丈の庵で生きる長明にとっての悟りとは何か。
・五大災厄を体験した長明にとっての無常観とは。

●中でも様々な意見が交わされたのは、こちらのテーマ。
・作品のラスト、長明が念仏を唱えて終わる場面はどのように解釈できるか。
(→出家者として、自分はとても中途半端であることへの自戒、悟りに対する諦念、
これが自分流の生き方だという自負、などなど色々な見解が出ました)

■全体の雰囲気

「高校の授業でなんとなく習った」「書き出しの文章は知っていたけれど、実際にちゃんと読むのは初めて」
そんな風におっしゃる方が大半でしたが、読んでみると文章のリズム感、言い回し、災害・飢饉の描写力、またそこにさしはさまれる長明の見解など、絶妙な緩急とたくみな構成で、この「方丈記」が非常に「読ませる」作品だったというのが、みなさんの一致した感想でした。
また、長明直筆という伝承がある「方丈記」の最古の写本の展示を京都で見てきたばかり、というタイムリーな参加者の方がいらしたかと思えば、堀田善衛「方丈記私記」をはじめ、参考文献を多く読んでらっしゃる強者もおり、ひとつの作品、ひとりの作家から、色とりどりの話題が複層的に展開されたひと時でした。
とっつきにくいイメージがある日本の古典が、一気に身近になったような、それでいて一筋縄ではいかない奥行きを垣間見せられたような、そんな会となりました。
ご参加のみなさま、身も心もひきしまるような冬の寒さの中、貴重なお時間をありがとうございました。
ジパング探訪シリーズ第二回も予定しておりますので、またぜひよろしくお願いいたします。

(天気読み)

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