東京クラシックス読書会

東京・半蔵門で、文学作品を味わう読書会です

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レポート:8/6(水)クライスト「チリの地震」

クライスト『チリの地震』

2014月8月6日(水)19:30~21:00
■クライスト「チリの地震」(河出文庫)
■参加者:10名
■担当司会:ゲンツ

■内容としては・・・

ゲーテやシラー、さらにはロマン派作家たちの陰にかくれがちな作家クライストですが、テーマと叙述の鋭さは同時代の水準をはるかに超え、現代作家たちにも刺激を与えつづけています。今回の課題図書である「チリの地震」は、大地震によって通常の法秩序が消滅したときの人間の在り方をえぐりだします。クライストの鋭いところは、例外状況下の人間は本能のままに暴れたりするのではなく、むしろ、自分がこのような状況に置かれている意味(たとえどれほど非合理的であろうと)を求めることを見抜いた点です。そして、そこで獲得された意味が、良くも悪くも状況を動かしてゆくということでしょうか。登場人物への感情移入を徹底的に排して、淡々と出来事を叙述するなかで、人間性の限界をうかびあがらせるという手法は、鴎外にも通じるように思えます。実際、鴎外はクライストの作品をいくつか翻訳していました。



今回もお忙しい中、ご参加いただきまして、本当にありがとうございました。


(ゲンツ)

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