東京クラシックス読書会

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レポート:10/7(火)志賀直哉「小僧の神様」

志賀直哉『小僧の神様』

2014月10月7日(火)19:30~21:00
■志賀直哉「小僧の神様」(新潮文庫ほか)
■参加者:7名
■担当司会:ゲンツ

■内容としては・・・


誰もが名前は知っているけれども、読まれること少ない作家、志賀直哉の短編小説が今回の課題図書でした。本作は、志賀直哉の代名詞ともいえる作品のひとつといわれるだけあって、読み応えのある作品でした。著者があまり自作を説明しないタイプの作家であるということも、幅広い読み方をうながしたようです。この点、ユルスナールのような、作品に自著改題をつけて「正しい読み方」を作者の側から示すタイプの作家とは、正反対といえます。
金持である貴族院議員が、丁稚小僧に寿司をごちそうするという単純な筋書きのなかで、「お金」を媒介する不均衡な人間関係の型がみごとに描き出されています。ただ「お金」という要素が加わるだけで、親切や善意といったものが、恥ずかしさや偽善にすりかわってしまうという不思議。最後の5行ははたして蛇足なのかどうか。これほどの短さにもかかわらず、どこまでも読者に深読みさせてしまう作品も珍しいです。


(ゲンツ)

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